販売業(貸与)・修理業の許可取得ガイド|申請手続きとポイント

販売業(貸与)・修理業の許可取得ガイド|申請手続きとポイント

1. はじめに

販売業(貸与)や修理業を営むには、法令に基づいた許可が必要です。特に医療機器や特定の管理医薬品に関わる業務では、適切な許可を取得しなければ営業できません。本記事では、東京都の「販売業(貸与)・修理業の許可取得」について、手続きの流れや必要書類、注意点を詳しく解説します。


2. 販売業(貸与)・修理業とは?

2-1. 販売業(貸与)の定義

販売業とは、医薬品や医療機器などを販売・貸与する業務を指します。特に医療機器を扱う場合、「高度管理医療機器等販売業貸与業許可」が必要となります。

対象となる医療機器の例

  • 心臓ペースメーカー
  • 人工呼吸器
  • MRI装置
  • 血糖値測定器

2-2. 修理業の定義

医療機器の修理業とは、医療機器の分解・調整・交換・改造を行う業務です。修理を行うには、「医療機器修理業許可」を取得しなければなりません。

対象となる修理業務の例

  • 医療用モニターの修理
  • 超音波診断装置のメンテナンス
  • 内視鏡の修理
  • 血圧計の調整

3. 販売業(貸与)・修理業の許可取得の流れ

3-1. 許可取得の流れ

  1. 申請書類の準備
  2. 東京都保健医療局へ申請
  3. 審査・現地調査(必要な場合)
  4. 許可証の交付
  5. 事業開始

4. 許可取得の詳細

4-1. 販売業(貸与)の許可申請

申請場所:東京都保健医療局 医薬安全課

必要書類

  • 許可申請書
  • 事業所の平面図
  • 申請者の経歴書
  • 登記簿謄本(法人の場合)
  • 誓約書
  • 責任技術者の資格証明書

許可要件

  • 責任技術者の設置:販売・貸与業務には、適切な知識を持つ責任技術者を配置する必要があります。
  • 適切な保管場所:医療機器を適切に管理・保管できる施設が必要です。

4-2. 修理業の許可申請

申請場所:東京都保健医療局 医薬安全課

必要書類

  • 許可申請書
  • 事業所の平面図
  • 申請者の経歴書
  • 登記簿謄本(法人の場合)
  • 誓約書
  • 修理業務を行う設備一覧

許可要件

  • 適切な修理設備の設置:修理業務には、適切な設備が整った作業環境が必要です。
  • 技術者の配置:修理業を行うには、医療機器の修理に関する知識を持つ技術者が必要です。

5. 許可取得時の注意点

① 許可の有効期限
許可は永続的ではなく、一定期間ごとに更新が必要です。更新を忘れると業務ができなくなるため、注意が必要です。

② 許可が必要な業務範囲の確認
すべての医療機器が販売・修理対象ではないため、事前に対象機器を確認しましょう。

③ 適切な管理・保管の徹底
特に高度管理医療機器を扱う場合、適切な温度・湿度での保管や管理記録の作成が求められます。

④ 許可申請時の審査に備える
申請時に実地調査が行われる場合があるため、事前に適切な設備や管理体制を整えておきましょう。


6. 許可取得後にすべきこと

6-1. 許可証の掲示

許可証は事業所の見やすい場所に掲示する必要があります。

6-2. 適正な運営

  • 販売・修理の記録を適切に管理する
  • 法令遵守を徹底し、適切な業務運営を行う
  • 必要に応じて従業員の教育・研修を実施

6-3. 許可更新の準備

許可の有効期限が近づいたら、早めに更新手続きを行いましょう。


7. まとめ

販売業(貸与)や修理業の許可を取得するには、適切な書類の準備と施設・設備の整備が不可欠です。許可取得後も、法令を遵守し適正な業務運営を心がけることが重要です。

許可取得について不明点がある場合は、東京都保健医療局の公式サイト(こちら)を参照し、最新情報を確認してください。

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