経営革新計画の承認と外国人高度人材専門職のポイント加算

経営革新計画と高度人材のポイント加算 – 外国人ITエンジニア採用の新戦略

1. はじめに

近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進やテレワークの普及により、IT人材の需要が急増しています。しかし、日本国内では深刻な人材不足が続き、2030年には約78.9万人のIT人材不足が予測されています。

こうした状況の中、企業が競争力を維持し成長を続けるためには、優秀な外国人ITエンジニアの採用が不可欠です。その際に活用できるのが、「高度専門職ビザ(高度外国人材ポイント制度)」と「経営革新計画」です。

本記事では、企業が高度専門職ビザのポイント加算を受けながら、優秀な外国人ITエンジニアを確保する方法について詳しく解説します。


2. 高度専門職ビザとは?

高度専門職ビザの概要

高度専門職ビザとは、高度な知識や技術を持つ外国人材を優遇するための在留資格です。このビザを取得することで、外国人材は出入国管理上の優遇措置を受けることができます。

3つの活動分野

高度専門職ビザは、以下の3つの分野に分類されます。

  1. 高度学術研究活動(例:大学や研究機関での研究)
  2. 高度専門・技術活動(例:ITエンジニア、AI・データサイエンティスト)
  3. 高度経営・管理活動(例:企業の管理職、経営者)

高度専門職ビザのメリット

最長5年間の在留期間が付与永住権の申請が3年後に可能(一定条件下では1年)配偶者の就労制限の緩和親の帯同が可能(一定条件あり)出入国手続きの簡略化

詳細は法務省の公式ページをご参照ください。


3. 高度専門職ビザのポイント計算方法

高度専門職ビザを取得するには、ポイント制で70点以上を獲得する必要があります。

ポイント加算項目一覧

項目 ポイント
学歴
博士号取得者 30点
修士号取得者 20点
職歴
7年以上の実務経験 15点
5年以上の実務経験 10点
年収
1,000万円以上 40点
800万円以上 30点
600万円以上 20点
日本語能力
日本語能力試験(JLPT)N1取得 15点
日本語能力試験(JLPT)N2取得 10点
ボーナスポイント
経営革新計画の承認企業での就労 10点
中小企業での就労 10点
成長分野における先端的事業に従事 10点

「経営革新計画の承認企業」で働くことで、10点が加算されます。 ✅ さらに、中小企業で就労することで追加10点が加算され、合計20点の加算が可能です。


4. 経営革新計画とは?

経営革新計画の概要

経営革新計画」とは、企業が新規事業やイノベーションを実施するために策定し、都道府県から承認を受ける計画です。この計画が承認されることで、企業はさまざまな支援を受けられます。

経営革新計画のメリット

項目 メリット
外国人高度専門職のポイント加算 10点加算
政府系金融機関(日本政策金融公庫)からの低金利融資 設備資金・運転資金の調達が容易
信用保証協会の保証限度額の拡大 資金調達の支援
ものづくり補助金などの申請時の加点措置 補助金獲得が有利
特許料の減免措置 知的財産保護の強化
海外展開支援 国際展開のサポート

5. まとめ

日本のIT人材不足が深刻化する中、外国人高度専門職の受け入れが企業の成長に不可欠です。そのためには、「高度専門職ビザ」と「経営革新計画」を活用することが重要です。

経営革新計画を取得することで、高度専門職ビザのポイント加算(10点)が可能低金利融資や信用保証の拡大など、資金調達が容易にものづくり補助金や特許料の減免など、多くの優遇措置が受けられる

企業の競争力を高めるためにも、経営革新計画の承認を受け、優秀な外国人IT人材を確保することが重要です。ぜひ、活用を検討してみてください!